なるいのDRM進化論

成井秀樹のKEYRING通信

ITmediaのオルタナティブブログにもより幅広い話題で執筆しています。
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DRM進化論ってなんだい?って聞かれた時に何て答えようかって考えた。

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20090916110753-1.jpg気がつくとキーリングという名前でDRMのサービスを始めてからもうまる5年経とうとしている。その前にはアメリカのDRM技術の代理店をしていたのでそれを含めると8年くらいDRMとつきあっていることになる。ここまで続けて来れたのにはいろいろ理由があるが最大の原因は途中で止めなかったからだろう。生まれつき不器用なので一つのことをかなり執念深く続ける習性がある。アイドックのもう一つの事業であるプリンタ系のソフトウェアビジネスなどは、アイドックになる前からだからもう20年近くになる。友達、特に久しぶりに会ったアメリカの友達からは「ナルイ、お前まだそんなことやってるのか!」ってよく言われる。アメリカのIT系ベンチャーの感覚だとこんな小さなビジネスをちまちま続けているのはLoserなのかも知れない。でも最近はアメリカでも様子が違ってきたようだ。昔のように起業して2−3年でIPOしてExitしてなんて話はあまり聞かれなくなった。たんに景気が悪くなったのかまたは人が少し辛抱強くなったのか?それとも人間が少し進化したのか?

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そんな訳で、DRMをビジネスとして続けているといろいろなことが見えて来た。ちょうどこの5年というのはデジタルコンテンツビジネスが世間で注目されて大きなビジネスチャンスだと言われた時代だ。実際どうだったかは今から見れば当たってもいたしハズレでもあった。話題だけが先行して実際にコンテンツビジネスなるものでまともな収益を上げた例は多くない。そんな中でさらにニッチなDRMという技術に特化したサービスは正直まだ成立していない。逆に少し見えて来たのが人々が期待しているDRMというものが実はアイドックが始めに描いていたものとは少し違ってきたと言うことだ。それはアイドックの考えが間違っていたのではなく、人々の期待しているものが時とともに変わって来たのだと思う。

具体的にはこれから少しずつここで語って行きたいと思っているが、DRMもしくはデジタルコンテンツビジネス自体がその成長過程でどんどんその性格と社会の中での意義といったものを変化させてきているように感じる。始めはコンピュータで遊んでいるうちにこんなものができたって感じでCGだったりアニメだったりが作られ始めて、そのうち技術が進むと音楽が結構いい感じでデジタル化できることが分かって、そのファイルを始まったばかりのインターネットというネットワークに投げるとお金を払わずに新しい音楽を聞くことができてしまったり、云々、そんな形で進化してきた。そう進化して来たって感じが一番ぴったり来る。

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プロフィール
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アスキーにてMS-DOSなどマイクロソフト製品の日本市場導入にかかわり、西社長(当時)やマイクロソフト社長ビル・ゲイツ(当時)から薫陶を受ける。99年アイドック株式会社を創業、05年PDFコンテンツの著作権保護ソリューション「KeyringPDF」を開始。07年、国内初のSaaS型FLASHコンテンツ保護ソリューション「KeyringFLASH」を開始した。デジタル著作権保護の第一人者。趣味はフライフィッシング、東京外国語大学卒、東京都出身。
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