なるいのDRM進化論

成井秀樹のKEYRING通信

ITmediaのオルタナティブブログにもより幅広い話題で執筆しています。
抄録をこちらに載せていますので、ご興味ある方はITmediaの方もご覧ください。

2010年2月アーカイブ

「今日から電子出版」始めました。

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PDFドキュメントの配布ソリューションとしてドキュメント認証というサービスを昨年始めてから多くの方にご利用いただいています。小規模な出版、教材の配布、企業の機密文書など様々な利用方法をむしろお客様に教えていただいた気がします。今回この仕組を使ってより出版社の方に利用していただこうと考えて用意したのが「今日から電子出版です。

出版社にとって始めて電子出版を始めようとするとどうしてもいろいろなことを用意しなければならなくなります。書籍の電子化(PDF化)はもとより、その商品としてのセキュリティの確保(DRM)、読者への配信方法、読者への課金方法など様々です。でもやり方によってはもっと簡単に安全に行うこともできるのです。

「今日から電子出版」を使うことにより、出版社は書籍をPDFで用意するだけで電子出版を始めることができます。PDFをサーバーにアップロードして暗号化と閲覧条件の設定を行います。暗号化されたPDFファイルをお客様にどのような手段で渡しても構いません。そのファイルは認証キーなしでは絶対に開封できないからです。サーバーで必要な数の認証キーを作成して読者にはその認証キーを渡す(販売する)ことになります。認証キーの渡し方も自由です。メールで送ってもいいし、紙に印刷したものを渡すこともできます。場合によっては電話で口頭で伝えることさえできます。

認証キーを貰った(買った)読者はそのキーを使ってPDFファイルを閲覧することができます。一つの認証キーで設定された台数のPCでPDFを閲覧することができます。例えば認証キー一つで100台のPCの閲覧できるように設定しておけば、会社などへのコーポレイトライセンスができます。同じ認証キーを共有して100台のPCまで見ることができます。

「今日から電子出版」の基盤となる技術は「ドキュメント認証」です。ですから閲覧条件として、印刷部数の制限、期間の制限、オフライン閲覧の期間制限などKeyringPDFの機能をそのまま使うことができます。

価格も考えました。これまでのドキュメント認証では毎月の定額によるSaaS提供でしたが、出版社の要望に答えてもっと柔軟にサービスを使っていただけるように、一定の金額をプリペイドしていただいて、利用に応じて引落して行く方法を用意しました。これにより毎月定期的に販売(配布)が行われない場合でもサービスを使っていただくことができます。またプリペイド方式の中に二つのモデルを用意して、少数の点数の書籍を多数の読者に販売する場合でも、多くの点数を少数の読者に販売する場合でも利用いただけるようになりました。

ぜひご検討ください。今月は2月25日に「今日から電子出版」の利用セミナーを行います。空席はわずかになっているようですが、お申し込みをお待ちしています。

昨年8月の興奮からたったの6ヶ月、あっと言う間にアニマルファーム状態。なんとかならないのか?WHICH IS WHICH?

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But they had not gone twenty yards when they stopped short. An uproar of voices was coming from the farmhouse. They rushed back and looked through the window again. Yes, a violent quarrel was in progress. There were shoutings, bangings on the table, sharp suspicious glances, furious denials. The source of the trouble appeared to be that Napoleon and Mr. Pilkington had each played an ace of spades simultaneously.
Twelve voices were shouting in anger, and they were all alike. No question, now, what had happened to the faces of the pigs. The creatures outside looked from pig to man, and from man to pig, and from pig to man again; but already it was impossible to say which was which.

1944年に書かれたGeorge OrwellのAnimal Farmの最後の部分である。高校の英語の授業で副読本で読んだ。始めてCover to coverで読んだ英語の本であった。内容がおとぎ話のようで英語の初級で使う読み物としては最適なのであろう。恐らく今でも多くの高校生が読んでいるのではないだろうか?特に最後の文章が印象に残っている。人間に支配されていた農園の動物たちが豚をリーダーとして反乱(革命)を起こし自分たちが支配者となる。その後あっと言う間に豚は人間そっくりになっていく。この最後の場面は豚のリーダーであるナポレオンと人間のピルキントンがトランプをしていて、何故か同時にスペードのエースを出したことから大騒ぎになったところだ。外にいた動物たちが家の中を覗き込む。豚から人間へ、人間から豚へ。でもその時にはすでにどちらがどちらか分からなくなっていた。

最後の"it was impossible to say which was which."という表現が、日本語の「もうどっちがどっちだかわからない。」というのと同じなんだなぁという印象がとても強く今でもその授業の様子をよく覚えている。Animal Farmは1944年に書かれている。まだ第二次世界大戦は終わっていない。George Orwellはソ連における共産主義の実態をみごとに風刺したわけだ。

さあ、日本だ。もう何も言う必要はない。小沢一郎はみごとにナポレオンを演じている。ピルキントン役は誰だろうか?自民党はどうも役者不足でいい俳優が思い浮かばない。8月の選挙で当選した多くの民主党の新人議員たちにとって、本当にどっちがどっちか分からなくなっている状態だろう。ましてや、民主党に投票した国民は口を開いて呆れるばかりだ。今年は参議院選挙がある。一体われわれはそれこそWHICHに投票したらいいのか?

ラジオがネット解禁、ようやく日本でも当たり前のことができるようになるのか・・、さぁ、次はテレビだ。

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ラジオ各局がいよいよネットでの同時放送に踏み切る。日経ビジネスオンラインの報道によると、

AM、FM、短波の大手民放ラジオ局13社は、3月中旬から、地上波と同じ放送内容をインターネットでもサイマル(同時)送信することを決めた。日本音楽著作権協会(JASRAC)や日本レコード協会といった権利団体とも合意を得た。2月中にも正式発表する。

海外ではとっくに始まっているサービスだが、日本のラジオ放送局もようやく重い腰を上げたということか。というよりも、これ以上ネットを無視することができない状況に来たということだろう。ラジオ広告費は91年の約2400億円をピークに、2008年の約1550億円まで減少している。

もともとラジオ視聴者とネットのヘビーユーザーはかなり重なる部分がある。一方、テレビの視聴者は必ずしもネットユーザーとは結びつかない。ラジオのチューナーの数が激減しているのもラジオ局を動かした原因だろう。たしかに車の中、病院のベッドなどの特定の環境以外でラジオをいつも聞いているという人の数はどんどん減っているのだろう。昔の若者は深夜ラジオを友としたものだが、最近はネットがその座を占めている。

日経ビジネスの報道を読むと、まだまだ解決されていない問題がある。放送局は地域制のビジネスモデルなので、例えば日本中からどの放送も聞けるようにはされない。新聞のネット配信についても同様のことが問題になっている。いくつかの新聞社はデジタル新聞のネット配信をしているが、どの新聞社もその新聞が配られている地域では受信できない仕組みになっている。ラジオの場合はネットでの受信を電波を受信できる地域に限定しようとしているが、新聞はその逆で紙の新聞を販売している地域以外に限定している。それぞれ当事者の悩みや課題は理解できるが、完全にユーザー視点を失っている発想だ。

とは言え、マスコミの一角がネットとの融合に一歩足を踏み出したというのは素直に喜びたい。3月から試用で9月から本格運用に入るらしいが、ラジオとネットの融合というのは恐らく放送局が思い描いたよりもずっと大きな影響を持つだろう。ラジオ放送の内容がツイッターで流れ、それを見てすぐにラジオをネットで聞くなどという視聴方法が始まる。逆にラジオ放送の中でURLが紹介されてHPに誘導されるようになる。テレビコマーシャルで「詳しくは検索で」みたいに言われてもテレビを見ながらパソコンでネットをしている場合でなければすぐに検索してHPに行くということは期待できないが、ネットラジオならばそのままHPと繋がることができる。

さあ、次はテレビだ。ラジオにできてテレビにできないことはないだろう。

プロフィール
成井秀樹写真
アスキーにてMS-DOSなどマイクロソフト製品の日本市場導入にかかわり、西社長(当時)やマイクロソフト社長ビル・ゲイツ(当時)から薫陶を受ける。99年アイドック株式会社を創業、05年PDFコンテンツの著作権保護ソリューション「KeyringPDF」を開始。07年、国内初のSaaS型FLASHコンテンツ保護ソリューション「KeyringFLASH」を開始した。デジタル著作権保護の第一人者。趣味はフライフィッシング、東京外国語大学卒、東京都出身。
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