なるいのDRM進化論

成井秀樹のKEYRING通信

ITmediaのオルタナティブブログにもより幅広い話題で執筆しています。
抄録をこちらに載せていますので、ご興味ある方はITmediaの方もご覧ください。

カテゴリ:DRM全般

フリーミアムを支えるDRM技術 デジタル技術が商品の販売戦略に革命を起こす

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Picture_1_2米「WIRED」の編集長クリス・アンダーソンの「フリー <無料>からお金を生みだす新戦略」が発売に先立って11月13日から先着1万人に無料で公開されたことが話題になっている。専用のサイトで簡単な質問に答えるだけでサイト上で閲覧できた。残念ながらぼくがそれを知った時にはすでに公開が終わっていて見ることができなかった。フリーミアムとは「フリー」と「プレミアム」の2つを合わせた造語でフリーサービスをベースにした新しいビジネスモデルを指す。例えば、時間、機能、数、顧客属性などによって使用を制限して最終的には有料のサービスに結びつけるというモデルだ。今回この本を無料公開したのもまた、本のテーマであるこのフリーミアム戦略に基づくものだ。今回の無料公開が実際にどのように有料ビジネスに貢献したかをデータを以て示して欲しいものだ。Amazonではすでに予約が始まっていて大変好調だということだ。

昔から試供品を無料で配って有料の販売に繋げるというのは古典的な販売戦略だが、フリーミアムではデジタルによる無料コンテンツの配布がポイントだ。試供品と違ってデジタルの場合その配布コストがほとんどゼロになることから、大量に無料コンテンツをばらまいてそこから数%の有料販売に繋げることができれば成功だということだ。

つづきはこちらで ITmedia logo.png

ロゴスウェアとの提携を発表しました。

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Screen shot 2009-11-30 at 12.03.45.png
アイドックとFlashブック作成ソフト国内最大手のロゴスウェア株式会社は著作権保護つきFlash教材作成ソフトの開発および販売につき提携し、今後拡大が予想されるFlashベースの付加価値コンテンツ市場、特に教材コンテンツ市場に販売していく。ロゴスウェアは自社のFlash形式のデジタルブック作成ソフト「FLIPPER3 Maker(フリッパー3メーカー)」やプレゼンコンテンツ作成ソフト「STORM Maker(ストームメーカー)」などにアイドックの「KeyringFLASH」DRMシステムを組み込み、ユーザーが著作権保護された教材コンテンツをシームレスに作成販売できるツールとして販売していく。

DRMをビジネスにしていると驚くほど幅の広いお客様とお話をすることができる。なかでも教材系の出版社や学校、予備校、専門学校またはそういったところのシステムを開発している会社からのお話も多い。一般の書籍や雑誌よりも限られた市場に付加価値の高い教科書や参考書などを販売する場合どうしてもDRMを無視することができない。

今後ロゴスウェアのようにFlash技術を武器によりリッチな教材が作られてくるだろう。動画、アニメーション、静止画、そしてそれらが組み合わされたもの。これらの教材は学校だけでなく、一般企業の社員教育や社会人教育、語学教育など様々な場所で使われて行くだろう。その時、アイドックのDRMがそのビジネスのお役に立つことを願っている。そのために、アイドックではキーリングを単なるDRMからデジタルコンテンツ流通のソリューションとなるべく開発をしている。

ブロードバンドネットワークがすべてか?

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「正月に考えたこと」というタイトルで書いてきたが、二回目から大分時間が経ってしまった。もう二月も後半に入っているので、正月という訳にもいかず、タイトルを変えることにした。ただ、言いたかったことは変わっていない。デジタルコンテンツの配信方法はもっと多様に考えていいと思う。ブロードバンドが世の脚光を浴びて来たので、どうしてもその回線を使ったサービスをメインに考えがちであった。そしてそれは間違いでは無いのだが、デジタルコンテンツの配り方にはもっといろいろと方法があることを忘れてはいけない。

network.jpgP2Pによる配信はとかく問題視されてきたが、最近の動きを見ると、かなり世間的に認知されてきているように思える。Winyの問題があったり、最近ではShareが摘発されたりしている中で、いろいろなグループによってP2Pによる配信が実用として広まりつつあるようだ。我々アイドックも大手のP2Pベンダーとそれぞれプロジェクトをお話する機会が増えてきている。動画配信のセキュリティというとこれまでストリーミングによる配信をすればいいと言われていたが、ストリーミングによる配信では本当に動画ビジネスが大きくなった時にサーバーや通信インフラが悲鳴を上げてしまう。これまでストリーミング配信が行われていたのも、それだけ市場が限られていたということである。

今後動画ビジネスが本格化するに当たって、ストリーミング以外の方法、プログレッシブダウンロードや本当の意味でのダウンロード配信、またはP2Pによる配信、そしてDVDやUSBやSDなどのメモリーデバイスによる配信など、それぞれの特徴を生かした配信が必要とされている。前回までに述べたように、ブロードバンドは確かに普及したが、それ以上にコンテンツはリッチになって来ている。地デジも始まり、各家庭には大型テレビが当たり前になった。PCでの閲覧だけを考えても、デスクトップ型のPCのモニターも20インチ以上が当たり前だろう。そこで見るコンテンツはどうしても従来とは違った高画質のものでなければユーザーはついてこない。

pc_life.jpg前回触れた郵送によるDVD配送がここに来てとてもメジャーになっていることも皮肉なことだろう。数年前の予測では2010年には光回線を使ったブロードバンドで各家庭では映画をオンデマンドで見ている筈だった。ところがどっこい、超古典的な配信方法である郵便を使って、これまた古典的なDVDが行ったり来たりしているのだ。アメリカでNetflixが始まった評判になった時にも、日本ではブロードバンドが進んでいるので、そんなサービスは必要なくネットで映画が配信されるとまことしやかに語られていた。という私もその頃はハリウッドで認められたDRMを日本で担いでいたものだ。

何事もこういったもので、だれを責めるものでもないが、デジタルメディアが普及する段階でみんなが予測を誤り、未だに試行錯誤が続いているように見える。


次回からはもう少し違った面からデジタルコンテンツビジネスを語っていきたい。
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プロフィール
成井秀樹写真
アスキーにてMS-DOSなどマイクロソフト製品の日本市場導入にかかわり、西社長(当時)やマイクロソフト社長ビル・ゲイツ(当時)から薫陶を受ける。99年アイドック株式会社を創業、05年PDFコンテンツの著作権保護ソリューション「KeyringPDF」を開始。07年、国内初のSaaS型FLASHコンテンツ保護ソリューション「KeyringFLASH」を開始した。デジタル著作権保護の第一人者。趣味はフライフィッシング、東京外国語大学卒、東京都出身。
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