2007年02月13日発行(第15号)

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Keyringご採用企業さまご紹介 【第4弾】 (4回連載・その3)
パンローリング株式会社
1991年設立。投資情報、技術書の出版、お宝名作マンガの復刻などを手がける。 出版を超えた「情報産業」を標榜する。
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第3回「マンガ事業はロングテール」
投資情報と古典マンガの復刻。 一見かけ離れたこの二つの事業は、意外な接点で密接に繋がっていました。 マンガ事業について伺います。
●なぜマンガに行き着いたか
野村氏
弊社は投資情報をご提供していました。
最初は先物や為替情報を提供していたのですが、投資をされる方からは株式投資のご要望が高いので す。
そこで株式投資に関わる著作を扱ったんですが、けっこう高度な内容になってしまった。
難しくて分からないというご意見が出たので、対応して平易な入門書を用意しました。
さらに初心者にも読みやすくする方法を考えて、マンガバージョンも作ることにしました。

そこから漫画家さんのルートが出来て、それを活かすべくマンガの出版の事業化を進めたのですが、新 作マンガは不確定要素が大きすぎました。
なんというか、漫画家さんの仕事は時間が読めなくて(笑

そのリスクを回避する為には、既にあるコンテンツを使えば良い。
そこで、名作マンガの復刻という企画が生まれたのです。
埋もれた名作の復活というのがコンセプトでした。
かつて大ヒットしたけれど出版社の都合で絶版になったものや、知る人ぞ知る名作を今によみがえらせ る、と。
単に自分が読みたいマンガを、又読めるようにしたい、という下心も、あったりなかったり(笑


●典型的なロングテールビジネスになった「復刻マンガ」
野村氏:
実はこの復刻マンガ、読者からのレスポンスがすごいんです。
一日平均で10通くらい読者ハガキが返って来ます。
一ヶ月で200とか300とか。
販売数は20,000部くらいなんで、レスポンス率は1%という計算になります。

出版業界全体では読者カードがめっきり返ってこなくなったと言われる中で、この数字はすごいんで す。

それも、すごく内容が濃い。みっちり書き込んで来てくれます。
この読者カードの反響が、次の復刻作品だとか、作家の方を決める際にとても頼りになります。
作品が決まったら、権利者を捜し出さないと行けない。
「あの人は今」の番組を作るようなものですよ。
ただ、探し出すのは意外に簡単なんです。
漫画家さんの世界はヨコのつながりがしっかりしていて、消息をつかみやすいんです。



大変なのはその次の段階です。
ご本人からは比較的OKが出やすいんですが、問題はご本人が亡くなっている場合。
遺族の方、特に奥様は、マンガの為にさんざん苦労した方も多くて、「マンガの話など二度と聞きたく ない」という風に拒否される方もいらっしゃるんです。
そんな場合は弊社の担当者がこつこつと説得させていただくんですが、まあ、ケースバイケースになり ますね。
そうやって復刻したマンガは、確実に一定数は販売出来ます。
多分全国に2000人くらいは、弊社の出版物は絶対買うという方がいらっしゃる(笑)
そのうちの200人は購読用と保存用に2冊以上買っていただけます(笑)

けれど、ベストセラーは望みにくい。
たまに、復刻マンガのことがメジャーなメディアに取り上げられます。
普通はマスコミ効果ってあるじゃないですか。
ところが、パブリシティの前後で売上はほとんど変わらないんですね。
マーケットはホントに一定なんです。
典型的なニッチマーケット。ロングテールビジネスなんです。


次回予告:ご採用企業様ご紹介/パンローリング株式会社様
【第4回】「道はお客様が決めてくれる」
「情報提供産業」として進化を続けるパンローリング株式会社。 今後の事業展開を伺いました。


アメリカ出版業界における電子書籍のネット配信が加速

アメリカにおけるデジタルコンテンツサービスに関する記事を見つけた。
日本経済新聞(2/13付)によると、アメリカ出版業界では書籍のネット配信サービスの充実とアマゾン・ドット・コムが電子書籍端末(キンドル)を発売し、ヒットしたことがネット配信ビジネスを加速させるとあった。

実用書や小説などの電子書籍を無料にて提供する「ハーパーコリンズ」が2月11日よりサービスをスタートさせ、欲しい章だけをバラ売りするサービスをランダムハウスがそれぞれはじめた。有料にてパソコンに保存できるサービスも試験的に進めておりいずれもネット配信するそうである。当面はタイトル数に限定されるようだが効果が上がれば対象書籍の拡大も視野に入れており、アメリカにおいても電子書籍のネット流通サービスが拡大しそうである。

アイドックとしてもこれらのハード面、ソフト面における環境変化に対応し、出版業界の共通課題である「流通機会の拡大に伴う不正コピーリスクの増大」を解決するためのDRMソリューションに注力していきたい。





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