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株式会社朝日新聞出版


シリーズ「新しい出版の形を求めて・・・」の第1回

株式会社朝日新聞出版
株式会社朝日新聞出版は2008年4月に朝日新聞社の出版部門が独立した会社で、週刊朝日、アエラなどの雑誌や週刊百科シリーズ、新書や文庫を含む書籍などの発行を引き継いでいます。
■株式会社朝日新聞出版   

第1回 「新しい出版の形を求めて・・・電子雑誌はどう発展していくのか?

 今年も、7月10日から東京国際ブックフェアが行われ、アイドックも同時開催のデジタルパブリッシングフェアに出展いたします。ブックフェアに合わせて、今回から数回にわたって最近とみに活発になってきた電子雑誌系のコンテンツビジネスの動きを整理しながら、今後の市場を展望していきます。 今回はゲストとして朝日新聞出版の小島清開発部長に出版社側からの見方を語っていただきます。

なるい

なるい) 最近とくに電子雑誌にまつわる話題が多くなってきました。出版社からのコンテンツ提供もしばらく前には考えられなかったほど活発です。小島さんは朝日新聞出版で出されたムック「憧れのボルドーへ」の宣伝キャンペーンとして4月から電子雑誌形式での見本誌の配信をされましたが、その背景と結果についてお話いただけますか?
AERA TRAVELLER「憧れのボルドーへ」小島) AERA TRAVELLER「憧れのボルドーへ」は、A4ワイド版、オールカラー、140ページのムックで、税込で1365円で3月中旬に発行しました。フランスのボルドー委員会の協賛、協力を受け、「もっと知ると、ワインはもっと美味しい!」をテーマにしたムックです。その販売促進の一環として電子による見本誌の配信を実験の意味も含めて実施したのですが、その際、アイドックさんのKeyringSWFをDRMとして使いました。今回のムックは高品質のビジュアルも大きな特徴ですから。。その写真を保護なしにネットに露出することはカメラマンとしても出版社としてもできません。DRMは今回の宣伝手法を実施する上での最大のポイントでした。
なるい) 具体的にはどのようなコンテンツを作られ、どのように配信されたのですか?
amazon.co.jp小島) ムックから40ページを選んでPDFの形でアイドックさんに渡しました。アイドックでJPEGのデータに変換して、KeyringSWFで見られる電子ムックの形にしていだだきました。このダイジェスト版の電子ムックを「バイラルマーケティング」の広告会社、ロカリサーチさんがいわゆるインフルエンサーと呼ばれるアルファブロガー数サイトを選んで配信したわけです。3月末に始めてから5月末までの二ヶ月間で2万7千のビューを得ることができました。アマゾンへのリンクとスポンサーであるボルドー委員会のサイトへのリンクを貼ってもらいましたが、それぞれ200から300のコンバージョンが達成できました。ただ、実際にアマゾンで購入されたのは4%程度で、ムックの販売促進の面から言うと費用対効果がいいとは言えません。
なるい)しかし、3万人弱の方が電子ムックを閲覧されたわけですよね。この数はかなり意味があると思うのですが。
小島) そうですね、紙媒体の場合、物理的に多くの人の目に触れさせることには限界があります。こういった種類のムックは全国の書店にくまなく配本するといったことは不可能で、どうしても都会の大手書店への傾斜配本になります。朝日新聞の場合は新聞という媒体を持っているので、新聞紙面や雑誌アエラでの告知やasahi.comを使っての告知などができるのですが、どちらもいわば小さなバナー広告といった範囲を超えないため、ムックの内容を詳しく伝えることはできません。
なるい) 電子ムックの場合はそれらの告知に比べてかなり中身まで深く紹介することができますね。
小島) いわば、ネット上での立ち読みですね。書店でぱらぱらページをめくってみるのと全く同じ感覚でこのムックの良さに触れてもらうことができる仕組みで、それを3万人が立ち読みをしてくれたわけです。実際にこの電子コンテンツからすぐにアマゾンに行ってムックを買ってくれた人は限られていたわけですが、電子コンテンツでこのムックの存在を知って、後で書店やほかの方法で買っていただいた例も多いかと思います。
なるい) 配信方法についてはどう思われていますか?
小島) 今回はロカリサーチさんにムックのターゲットである「女性」、「ワイン」「グルメ」「旅」などのキーワードでくくられるターゲット層に配信してもらおうと思っていたのですが、実際にはそこまで細かなカテゴリー分けをされていなくて、女性読者が多そうなブログを選んで配信してもらいました。配信したブログの数も10程度だったのですが、最初の一ヶ月で2万ビューに近づく勢いで閲覧されたのには驚きました。ただ、純粋に書籍の販促といった面から考えると、コンテンツの内容にもよりますが、もっと広範囲に低料金に配信することのできるサービスが向いている場合もあると思います。
なるい) 今回のムックにはボルドーワインのブランディング広告という面もあるように思いますが、広告という面から今回の実験の結果をどう判断されますか?

小島) 今回のムックの協賛であるフランス食品振興会、ボルドーワイン委員会はボルドーワインに対するブランディングを目的としたものでもありました。その面から言うと、これだけの閲覧が得られたということは大きな意味がありました。面白かったのは、このコンテンツからアマゾンに行った人の中にはこのムックだけでなく、ワインの本やボルドー地方の旅の本やDVDなどを買われているという報告です。いわゆるコンバージョンでいうと7%以上の購入率という結果が出ています。この数字はかなり高いものだと思います。もちろん、朝日としてはムックを買って欲しかったのですが、このムックをきっかけに多くのコンテンツが売れたという事実があります。

フランス食品振興会

今回はデジタルの見本誌配信によるネット広告の可能性をテストする意味合いがあったわけですが、新しいデジタル媒体の可能性のテストにもなりました。3年前に「ジェイヌード」というタブロイド版のフリーメディアを開発した経緯もあり、紙とデジタル版によるフリーペーパーの可能性など、今後電子による出版の活性化を考える時に一つの指標になったと思っています。



次回予告:シリーズ2回目は引き続き最近の電子雑誌に関する動きをご紹介します。

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